生体物質科学研究室の御案内
研究内容の紹介
- 酵素の改変および人工酵素の創製−−−ビタミン等の補酵素(酵素の中にあって実質的に酵素反応を触媒する小分子の化合物)のモデル化合物(類似体)を合成し、それらを酵素・タンパク質・人工高分子等に共有結合的に組み込んで、本来の酵素機能の改変や新たな人工酵素の創製を行っています。現在は、ビタミンB6やビオチンといった補酵素を手がけていますが、さらにビタミンB1についても計画しております。
ビタミンB6 ビオチン ビタミンB1
- 抗体工学−−−抗体等の蛋白質は、一般に有機溶媒に弱いのですが、我々は、抗体を遺伝子工学等を用い改変して、有機溶媒に強い抗体や特異性の高いを創製する事を行っています。そしてこの抗体を用いた酵素免疫測定法を確立し、環境負荷化学物質(例えば農薬など)に対する簡便な測定法としたいと思っています。現在、ステロイドホルモン(エストロゲン)に対するモノクローン抗体の構造決定や一本鎖抗体の発現を行っています。−−−神戸大学遺伝子実験センターや武田薬品工業株式会社生活環境カンパニーとの共同研究です。
- ヒト・ステロイドホルモンの代謝系の蛋白質工学を用いた研究−−−大腸菌や酵母で作らせたヒト副腎のステロイド合成系の酵素であるシトクロムP450c17や肝臓の各種シトクロムP450を用い、生理的に重要なステロイドホルモンの合成や代謝について研究しています。現在、各種P450のステロイド代謝能を検索しています。−−−大阪市立大学医学部老年研生体機能解析学分野や神戸薬科大学臨床化学研究室などとの共同研究です。
本研究室の2003年、2002年, 2001年,2000年,99年,98年,97年,96年,95年における業績
研究室員
教授 石橋 文秀 Tel; 0729-78-3651(直通)
E-mail;isibasi@cc.osaka-kyoiku.ac.jp
助教授 片桐 昌直 Tel; 0729-78-3650(直通)
E-mail;
katagiri@cc.osaka-kyoiku.ac.jp
担当専門授業
--- 量子化学(3回生前期開講)
分子工学(3回生後期開講)
生体物質科学1(2回生後期開講)
生体物質科学2(3回生前期開講)
生体物質科学3(3回生前期開講)
4回生
石井 健太 --- 石橋 研究室
中川 陽子 --- 石橋 研究室
吉本 教行 --- 石橋 研究室
鈴木 晴恵 --- 片桐 研究室
池田 亜優 --- 片桐 研究室
香西 直樹 --- 片桐 研究室
平成8、9、10、11、12、13、14年度卒業生の進路
有用なサイト
我々がよく使うサイトとリンクしています。
PubMed---医学・分子生物系の文献データーベース(MEDLINE)です。アブストも付いています。
Protein Data Bank---蛋白質の立体構造データーベースでpdfファイルがダウンロード出来ます。
BLAST Search---アミノ酸、核酸配列のホモロジーサーチのサイトです。
SWISS-MODEL---アミノ酸配列からホモロジーにより立体構造を推定してくれるサイトです。
Dictionary
of Cell
Biology---細胞生物学の辞書です。単に辞書としてのみならず、一部文献データーベースにもリンクしています。
Directory of
P450-containing
Systems---Kirill研が運営しているシトクロムP450のデーターベースです。
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