サツマイモ野生種  本研究室では、三重大学生物資源学部遺伝育種学研究室(神山教授)との共同研究により、サツマイモ野生種Ipomoea trifidaを分与していただき、温室で育てるとともに無菌培養液中でも育成している(写真がその無菌育成サツマイモ野生種)。この無菌育成により生えてきた根をサンプルとして、FISHによる遺伝子領域の可視化などを試みている。
 サツマイモ野生種を用いた解析としては、自家不和合性に関係した遺伝子を単離するためにIpomoea trifida S1系統のBACライブラリーを作製しており、S遺伝子座領域のBACクローンを得ている。このBACクローンをプローブに用いてFISH解析をすることにより、サツマイモのS遺伝子座の位置を染色体上にマッピングする研究が現在行われている。
 Ipomoea trifidaの染色体数は2n=30であり、2倍体である(下の写真)。ちなみに、食用のサツマイモは同質6倍体である。

ipo_chr.jpg
Ipomoea trifidaの中期染色体像(DAPI染色)
前処理・固定.............神山教授
押しつぶし・観察.......向井教授