アブラナ科植物の自家不和合性は、雌しべ側のレセプターSRKに花粉側のリガンドSP11が自己特異的に結合することにより引き起こされる。この反応を補助しているSLGは、SRKのレセプター部分と似た形をしており、雌しべに多く局在している。我々は、Brassica rapaの自家不和合性系統からSLGがゲノム上に存在しない系統を見出し、解析している（Suzuki et al. 2003）。



図：SLG欠失系統のゲノミックサザンブロット分析
(a) SLGプローブ
(b) SRKカイネースプローブ

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関連発表

鈴木剛・柿崎智博・高田美信・柴博史・高山誠司・磯貝彰・渡辺正夫 (2002) Brassica rapaにおけるSLG欠失自家不和合性系統の解析.　
日本遺伝学会第74回大会. 福岡. 2002-10-3

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論文掲載

Suzuki, G., Kakizaki, T., Takada, Y., Shiba, H., Takayama, S., Isogai, A. and Watanabe, M. (2003) The S haplotypes lacking SLG in the genome of Brassica rapa.
Plant Cell Rep. 21: 911-915.