天文学〔astronomy〕 ・・・宇宙と天体に関する学問。古来より洋の東西を問わず発達した学問で、現在では、位置天文学や天体力学と天体物理学とに大別されている。また、電波天文学など多くの分科があり、人工衛星・宇宙探査機などの新しい観測手段の出現により、急速な発展を遂げる。
  三省堂提供「大辞林 第二版」より

天文学には、主に「観測天文学」「理論天文学」という大きな二つの柱があります。
私たちの大阪教育大学宇宙科学研究室では、主に「観測天文学」つまり、「観測」による天文学の研究を行っています。
天文学研究室と一緒に天文教育を行うこともありますが、当研究室では研究の方に重点が置かれています。

 

●学部2回生のうちにやるべきこと

 なんにでも興味を持ってやってみましょう。
 数学・物理も余裕があったら勉強しておくと必ず役に立ちます。
 また、読書をたくさんしましょう。
 一般の天文書をさらっと読んでみると、更に興味が増して励みになります
 希望があれば、研究室の本も貸し出しできます。
 英文を読む練習もしているといいかもしれません。

 なによりも、70単位を取って、2回生までに必修の物は必ずとっておくこと。
 これが最低条件です。

 

●そもそもどうやって分属が決まるの??

 当自然研究専攻では、3回生の4月〜5月の頭にかけて分属希望調査を取り、それに基づいた分属会議(話し合いなど)によって配属先の研究室が決まります。
 宇宙科学研究室は、通常3名程度の定員となっており、トップレベルの研究をかいま見れるとあって、いつも人気集中です。
  ※この会議までに、自分が興味を持っている研究室に出向き、先生からお話を聞いたり研究室の雰囲気などを知っておく必要があります。

 

●研究室って入りづらい?

 確かに、最初はちょっと勇気がいるかもしれません。
 何度か遊びに来れば、先生や研究室の学生にも顔と名前を覚えてもらえて、きっと遊びに来やすくなります
 皆さんが見学に来るのをみんな心待ちにしています。
 人に説明するというのが自分の理解度を確かめるのに一番いい方法でもあるからです。
 火曜の15:00〜は4回生ゼミを行っていますが、横で聞いてみるのも研究室を知るいい手段かも知れません。
 去年は3回生も先生の許可を受けて、4回ゼミに参加していました。
 皆さんも是非一度覗いてみませんか??

 

 
☆2回生でも楽しめる、天文学・宇宙科学情報ページ☆

  英語のページばかりですが、実は、天文学で使われる専門用語はそう多くはありません。
  おまけに画像も満載!!
  目で見て楽しいだけではなく、2回生ともなればちょっと英語も読んでみましょう♪
  わからないことはぜひ、聞きにきてください(^0^)/

    ・すばる望遠鏡

     日本の天文学!といったらここ。日本語ですし(笑)
     すばるは遠方銀河(宇宙初期の天体)も多数発見しています。

    ・Astronomy Picture of the Day

      定金先生オススメのページ。
      毎日一枚、天文・宇宙に関係する(とも限らないが;)写真を紹介、解説もついている。
      解説の中でみんなのわからなさそうな単語があると、それをさらに解説しているページへとリンクが張られており、
     見てるだけでいつのまにか英語と宇宙科学の達人!?

    ・Imagine the Universe ! /NASA

      ここはすごい!情報量もすごく、わかりやすい話題が多い。
      天文学版英英辞典があったり、学生にはうれしいページ。

    ・SPACE SCIENCE/NASA

      ここでは、NASAの打ち上げた衛星のミッションを紹介しており、現在・過去、そして未来(計画中・開発中)の
     3つのカテゴリーに分かれています。
      今年は火星超大接近の年!
      こういった情報もここでキャッチ☆

    ・ESO Outreach Activities

      ESO(European Southern Observatory)の広報ページ。
      写真はもちろん、ビデオなどの動画も公開されています。
      情報量がとても多いです!

 

 

研究室案内

 『宇宙研』って何ができるの??
宇宙研写真  

研究できます! (詳しくはこちら


生活できます! (詳しくはこちら
  

星が見られます! (詳しくはこちら
  →天文台(51cm反射望遠鏡)

定金ワールドに浸れます! (詳しくはこちら

年間行事予定
  ● 5月新入生歓迎コンパ(天文研と合同)

  ● 8月柏原市観望会(夏)

  ● 9月夏期集中ゼミナール(2泊3日)
           in西はりま天文台〜今年は8/29,30,31

  ● 9月大学院入試

  ● 9月日本天文学会秋季年会

  ● 2月修論・卒論発表会

  ● 3月宇宙研大掃除

  ● 3月追い出しコンパ

  ● 3月日本天文学会春期年会

            ※他にもいろいろな行事・イベントがあります。

おやすみ
基本的にいつでもOPENです。
研究室の場所
B4棟 2F B4-212
   実験室と逆側の廊下の、手前から二つ目(廣谷研と山崎研の間)です。
 

アクセス地図

柏原キャンパスまでの交通手段や、キャンパス内の詳細情報は以下をご覧ください。

教養学部キャンパス案内

 

宇宙研での研究活動

 みなさん、
すばる望遠鏡ってご存じですか?
 国立天文台ハワイ観測所が世界に誇る、ハワイ島マウナケア山頂に建つ、口径8.2メートルの反射望遠鏡です。
 我らが定金先生は、すばる望遠鏡に搭載されている高分散分光器HDSの開発/設計に携わっていました。
 そして、すばる望遠鏡での観測も幾度となく行っています。
 もちろん、学生もすばるでの観測を行いました。(2002年度修士論文・大久保美智子)

 主に、恒星の分光観測を行っており、最近ではエシェル分光器という広波長域のスペクトルを細かく分光できる特殊な分光器を使って、星の構造やその起源などについて研究しています。
 ちなみに、HDSもエシェル分光器の一種です。
 普通””というと虹色の帯を想像しますが、研究における解析作業の時に見るスペクトルは、縦軸に強度、横軸に波長をとったグラフです。
 現在ではコンピュータを使って、解析作業を行っています。
 観測も大変そうですが、解析作業のほうがもっと大変そうです^^;

 学部学生は、大学天文台51cm反射望遠鏡を使って観測をしたりしています。
 もしかすると、岡山天体物理観測所などに出かけるチャンスがあるかもしれません!

 研究ではありませんが、3回生のうちから「夏期集中ゼミ」では前もって課題が与えられ、発表しなくてはなりません。
 昨年の3回生は、分属の挨拶と同時に課題を与えられました。
 参考までに、課題の中身は「SCIENTIFIC AMERICAN」という英文雑誌の記事を和訳し、
その記事に関して自分で必要だと更に思うことを調べてB4一枚程度にまとめて発表する、というものです。

  なお、ご存じの通り大阪教育大学にはマスターコース(修士課程)までしかありません。
 しかし、もっと勉強したい!という先輩方が多く、京都大学・大阪大学など他多数の大学の博士課程へ進学しています。

 

宇宙研での生活

 基本的に好きなときに来ます。そして好きなときに帰ります。
 中でよっぽど目障りなことをしない限り、研究室から追い出されることはありません(笑)
 机を借りて、自主学習をしたりできます。
 ですが、研究室に招集をかけられることもありません。
 学生のやる気次第で先生は次々と課題を与え、学生を伸ばしてくれますが、研究室に全く立ち寄らない学生は「し〜らないっ」。
 当研究室では必要に応じて合い鍵を持ち(遅くまで残ったときの施錠の関係などから)、自分の部屋のように研究室をいたわってあげる心が大切です。
 自分の部屋ですから、当然お掃除も自分たちでやります。

 宇宙研にはポットお茶・コーヒー一式(しかも、インスタントとドリップ式の両方!)、そして冷蔵庫(冷凍庫)冷暖房を完備!
 もちろん流し台もあります。なぜかおやつ・お酒も常備されています。
 そう、ここでは生活を営むことができるのです!
 更にビックリなのが、寝袋の存在。2つもありました。 

 他にも、宇宙研には星の名前が付いたコンピュータが7台あります。
 学生が使えるのは、Polaris,Mira,Rigel,Denebu,cosmos2の5台。先生の使っているSpica,Algolもあわせて7台です。
 これらのコンピュータは全てネットワークに繋がっており、インターネットもできます。
 LANケーブルを使うことで、個人のノートパソコンもネットワークに繋げることができます。

 そうそう、大事なことを忘れていました。
 当研究室では、マスター(院生)から学部3回生まで、みんな仲良しです。
 是非、一度覗きに来てみてくださいね!!

 

 

大学天文台と設備

 C3(教員養成棟)−401天文台には、三鷹光器(株)製作の51cm反射望遠鏡が設置され、冷却CCDカメラもあります。
 これらの設備を使って、常時何かを観測しています。
 しかし、天文研との兼ね合いもあって、観測スケジュールは結構詰まっているようです。
 なにしろ、お天気は神様次第ですから・・・。
 観測室には、ベットやポットといったものがあり、一応生活できる空間になっています。
 宿直室が付いているという感覚です。
 C3棟まで、皆さんは迷わず行くことができますか??(笑)
 迷わない方法=楽をする方法です。
 エレベータで3階まで上がって、そのまま階段を更に上ってみましょう・・・。

 

定金先生と学生

 定金先生のこと、「怖い・・・」って思ってるあなた。
 研究室に長く居てください。何度も来てみてください。
 あなたの世界観が変わります(笑)

 先生のかもしだす独特の世界は、一緒の部屋にいるだけで何だかとっても楽しくさせてくれます。
 天文学についても博学な先生ですが、人生にしてもおもしろ話にしても、先生と過ごすと人生がより楽しく、充実したものになります。

 研究室へ、是非是非遊びに来てください。
 皆さんのお越しをお待ちしています♪

 

 

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#質問などがございましたら、ご遠慮なく以下のアドレスに質問・意見等なんでもお寄せください★

j119613@ex.osaka-kyoiku.ac.jp