ルーリン彗星(C/2007 N3 (Lulin))

ルーリン彗星は、2007年7月に台湾の鹿林(ルーリン)天文台で発見されました。
軌道周期は数万年以上あり、これを逃すと2度と見ることは出来ません。
2月16日の時点では、おとめ座を通過中で地球から約0.5天文単位(1天文単位は地球から太陽までの距離)
の距離に位置しています。2月24日には地球に最接近し、地球から0.4天文単位まで近づきます。しかも、
地球をはさんで、ちょうど太陽の反対側を移動するので、一晩中観測することが出来ます。
今後もこの彗星から目が離せません!!
以下では、Bフィルターに青、Vフィルターに緑、Rcフィルターに赤を割り当てて、3色合成した画像を紹介します!
周りに写っている3色の点は太陽系よりずーっと向こうにある恒星です。 彗星は恒星と見かけ上、空での動き方が
違うので、彗星だけをずっと見ていると、後ろに写っている恒星だけがどんどん動いていきます。
合成に使っている画像はフィルターごとに撮った時間が微妙に違うので、彗星に合わせて合成すると、恒星は
ずれてしまいます。

撮影日時:2009年2月8日
機材:大阪教育大学 51cm望遠鏡 Andor CCDカメラ
B,V,Rバンドの画像を3色合成